モテ子☆モテ男の恋愛事情。



「鬱陶しくないの?」


いつもは変なちょんまげしてるのに。


「朝、時間なくてな」


そう言いながらあたしを解放すると。

ふうーっと自分の前髪に息を吹きかけて笑う。


それを見て、スカートのポケットに入っていたピンを出して。

隼人の前に立つと、そのまま背伸びをして前髪にそっと付けてあげた。


ブルーのお花がついてるけど、まあ…いいか。


されるがままの隼人はどこか嬉しそうで。

そんな顔が見られたら、なんだか満足してしまう。


「サンキュ」


そう言って、あたしの頭を優しくポンポンと撫でてくれる隼人の大きな手。


「どういたしまして」


隼人の手は温かくてどこかホッとする。

その大きな手で頭を撫でられると心が温かくなるから好きなのだ。


「…あのさ。二人の世界に入らないでくれる?」


すっかり忘れていた速水くんの存在。

今の隼人とのやり取りをみられていたかと思うと、急に恥ずかしくなってくる。

慌てて隼人から離れたところでもう遅いけど。