「つ、付き合い…?」
それは友だちとして、だよな?
「さっきも見たでしょ? 隼人、スキンシップが激しいというか、あたしをからかって楽しんでるっていうか……、学校でアレをされるといろいろと面倒だから、だからあまり絡まないでって言ってるの」
櫻井のスキンシップが激しいなんて、今に始まったことじゃない。
それはいつも一緒にいるからわかってはいるけど。
それは男友だち限定。
それなのに彼女にも遠慮なく触れていた。
そのときに櫻井たちの姿を思い出すと、急に息苦しくなった。
櫻井が、学校で女子に絡んでる姿なんて…見たことない。
別に女子と仲が悪いわけじゃないけど。
特定の誰かと仲がいいなんて聞いたことなかったし。
あの見た目のせいで、一部の女子には怖がられてるって言うのもある。
「それに学校で特に話さなくても、家も近いし、ここに来れば会えるから」
「ふーん、そっか」
つい、素っ気ない返事をしてしまったのは。
彼女の言葉に思わず動揺してしまったからだった。
……そんな顔で『会えるから』なんていって欲しくなかった。
彼女の視線がゆっくりと俺から逸らされて。
大きな声をあげてパスを請求する櫻井へと移っていく。
大きな瞳を嬉しそうに細めて。
幸せそうな顔して、バスケをする櫻井を見つめる彼女の横顔から目が逸らせなかった。

