モテ子☆モテ男の恋愛事情。



「つ、付き合い…?」


それは友だちとして、だよな?


「さっきも見たでしょ? 隼人、スキンシップが激しいというか、あたしをからかって楽しんでるっていうか……、学校でアレをされるといろいろと面倒だから、だからあまり絡まないでって言ってるの」


櫻井のスキンシップが激しいなんて、今に始まったことじゃない。

それはいつも一緒にいるからわかってはいるけど。

それは男友だち限定。


それなのに彼女にも遠慮なく触れていた。

そのときに櫻井たちの姿を思い出すと、急に息苦しくなった。


櫻井が、学校で女子に絡んでる姿なんて…見たことない。

別に女子と仲が悪いわけじゃないけど。

特定の誰かと仲がいいなんて聞いたことなかったし。

あの見た目のせいで、一部の女子には怖がられてるって言うのもある。


「それに学校で特に話さなくても、家も近いし、ここに来れば会えるから」

「ふーん、そっか」


つい、素っ気ない返事をしてしまったのは。

彼女の言葉に思わず動揺してしまったからだった。


……そんな顔で『会えるから』なんていって欲しくなかった。


彼女の視線がゆっくりと俺から逸らされて。

大きな声をあげてパスを請求する櫻井へと移っていく。


大きな瞳を嬉しそうに細めて。

幸せそうな顔して、バスケをする櫻井を見つめる彼女の横顔から目が逸らせなかった。