斎藤くんが笑ってる。 しかも優翔くんって…。 私はその姿を見て、心がズキっと痛んだ。 「じゃあ、土曜日10時駅前でいい?」 「OKです、遅れないでくださいね」 約束を交わして、教室から出て行く本城先輩。 斎藤くんの視線は、私と交わる。 私は思いがけないことにびっくりして、視線を逸らしてしまった。 あ…、今の感じ悪かったかな。 そう思いながらも、斎藤くんの顔が見れない。