でも、もう全然不安なんかない。
「英語のノート貸してくださいっ」
私がそう言うと、斎藤くんはいつも通りに言った。
「三浦は、しょうがねえなー」
斎藤くんは私にノートを差し出し、私はそれをパラパラとめくった。
…ページの端っこに、私が今まで書いた“ありがとう”の文字。
私はそこにもう1つ付け加えて返した。
斎藤くんはノートを受け取り、それを見て少し固まる。
だけどそれは一瞬のことで、斎藤くんはとびきりの笑顔で私見た。
「俺も“好き”だよ」
今日も、斎藤くんの瞳には私が映っている。
fin.
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