「ううん…大丈夫。デート、楽しんで!」 心にもないことを言う私に、斎藤くんと本城先輩は顔を見合わせた。 …痛い。ズキズキと、心臓が痛い。 「…私っ、帰る!」 この場所にいたくなくて、2人を見たくなくて私は雑貨屋を勢いよく飛び出した。 「美琴!?」 ごめんね、お姉ちゃん…。 私を呼び止める声が聞こえたけど、私はかまわず走り続けた。