ねずみ小僧次郎吉 ~猿と猿回し~

さあ、そのリンゴを返せ!」と、先ず後ろの子どもを睨み付け、続いて次郎吉に

「あんた、この小僧っ子の兄貴かね?困るじゃないか、えーっ。」と、決めつけてかかった。

「おきやがれぇ!年端のいかねぇガキじゃねぇか。リンゴの一つや二つのことで。」と、怒鳴りつけた。

「幾らでぇ、これ。これだけあれば足りるだろう、この唐変木が!」と、一朱銀を放り投げた。