確かに、盗みを働いたこともあった。 育ち盛りの空腹を満たすには、八百屋からこっそりと大根などをかすめ盗らなければならなかった。 又、自分よりも幼い子ども達に分け与えてもいた。 そんな幼児達の尊敬のまなざしが、次郎吉には誇らしく思えた。