「坊ちゃん、ありがとさんで。」 と、八百屋の親爺は次郎吉の剣幕に恐れをなして、ペコペコとしつつ走り去った。 「さあ、もう大丈夫だ。それ、そいつを喰いな。そうだ、小遣いをやるから、腹が減ったら団子でも買いな。」