「おはよ!和穂!」





バンっ!と思い切り背中を叩いてきたのは、同じクラスの宮野舞ちゃんだ。






「お、おはよう。」







「体調悪いの?……なんか顔色悪いけど…。」






「え?体調悪くないよ?…悪そうに見えるのかな…」






しょぼんと下を向いた時、
ぽんっ……また誰かに叩かれた!
今度は頭だったけどすごく優しい叩き方だったなぁ。






「よう、七瀬。今日も地味だな、お前。」






朝一からなんてこと言うんだこの人は!
彼は、クラスで1番モテるモテ男こと、神田優くん。とにかく、自信家ででも一生懸命になんでもこなす男の子だ。







「いたっ!……なんで、叩くの…。」








「加減したつもりだったんだけどな。お前が朝から暗い顔でいるのが悪りーんだよ。」








というと、彼は席に着いた。