「なんで、あたし、あんなことやったんだろ・・・」 桜子の瞳には涙が溜まっている。 それを流さぬよう必死にこらえているようだった。声も掠れている。 「僕に聞かないでよ。自分でもわかんないんでしょ?」 「うん。あたし、死んじゃうのかな。 もし、警察があたしが犯人って突き止めたら、被害者の家族の人にころされちゃうのかな」