本屋でバイトしている美鈴(大学3回生)は自分に正直な明るい子。将来の不安はあるが親友の薫と楽しく過ごしている。バイト先で不思議な美少年拓海(2回生)と出会う。初めは無愛想で不愉快に思っていた美鈴だが、何度か会ううちに惹かれていく。拓海は以前薫とも付き合ったことがあったがすぐに別れていた。拓海は過去、父親に亡くなった母が自分のせいで死んだと言われ続け心に深い傷を負っていた。そのせいで女性に触れることができず、恋をすることを避けてきた。拓海も本屋でバイトを始め美鈴と次第に心を通わせていく。美鈴は拓海が亡くなった母と向き合う必要があると思い、剣道仲間の奏汰(警察官)の助けを借りて、拓海の父親に会い、拓海の叔母からの手紙を預かる。手紙を受け取った拓海は土足で踏み込んできた美鈴に怒りを露わにしそれきり会わなくなった。傷心した美鈴は憧れのハルシュタットに一人旅に出る。そこで、美鈴から渡された手紙を読んでオーストリアに住んでいた叔母を訪ねていた拓海と再会。二人は初めて自分の思いを打ち明け固く抱き合った。