昼食を賑やかにとった後、エマを誘いマオは少し離れた場所に腰を下ろした。
「いろいろと、すまなかったな」
「いえ・・・。そんな、私が勝手にしたことです」
「お前の事を、護りたかったのだ。それから、人間のお前が幸せに暮らせる場所は人間たちの住む場所だと信じていた」
「・・・はい」
「それなのにお前は、俺の元へ帰ってきてくれた。それが不思議でならなかった。お前は、俺を好いているのだと言ったが・・・、そういう感情を俺は知らなかったからな」
どう話せばわかってもらえるのか。
エマは静かに俺の話をきいてくれる。
「でも、・・・お前が人間界に帰った後も、俺はお前に会いたくて仕方なかった。お前がいなくて、ぽっかり空いた穴を塞ぐ方法が、わからなかったのだ」
「マオさま・・・」
「お前が戻って来た時。戻ってほしくなかった半面、嬉しかった。そして決めたのだ。お前の手で終わらせてもらおうと。俺の勝手な想いだ。愛する者の手で終わらせてもらえるのなら、俺も救われるかもと」
「愛する・・・もの・・・?」
エマの瞳がまっすぐ俺に注がれる。
俺はその瞳を見つめ返し気づかれないよう息を吸う。


