まおーさま。
俺はね、その時決めたんだ。


どんなことがあったって、絶対に、まおーさまの側にいるって。
そして、俺がまおーさまを護るんだって。



俺を救ってくれた。
俺を認めてくれた。



俺の価値を、見出してくれた。



例え、その中に、非道な魔王の魂を宿していても。
まおーさまが苦しい時に、助けるのは俺がいいって。





そう・・・






「残念だったな、最後のチャンスだったのに」





今度は、俺が、まおーさまを救いたいって。
やっぱりそんなの、おこがましすぎたのかな。





「バカな奴らだ。おかげで、ようやく出てこられた」




可笑しそうに高笑いをする、まおーさまの姿をしたソレは、俺の知っているまおーさまじゃなかった。