生まれた時から俺は、出来損ないと言われてきた。




「や―いやーい!変化もできないできそこなーい」

「はんぱものー」




獣の姿にもなれず、人間の姿にも化けられず。
人の身体に獣の耳と尻尾のついた中途半端な姿。

それから変わることができない、出来損ない。



群れからは馬鹿にされ、貶され、最後には見捨てられた。




一人ぼっちになって。
それでも、別に平気だった。

群れの中にいたところで、孤独感だったし。
あんな奴らとずっと一緒なんて、反吐が出るくらいだ。



どうして生まれてきたのか。
どうしてこんな中途半端に生まれたのか。



そんな事ばかり嘆いていた。