愛しの魔王サマ



そして休みの日。
エマはトマと共に町まで買い物にやってきていた。


あまり普段贅沢をしないエマは、あまり服などを多く持っていない。
必要な分だけあればいいと思っていた。



「今日は、パーッと買い物しちゃおう!姉ちゃんも、もっといろいろ服買ってさ」

「必要ないわ。今持っているので十分」

「姉ちゃんだって、年頃の女なんだからさ!おしゃれくらいしないと!」

「私は、別に・・・」



オシャレなんて、今まで気にしたことなんてなかった。
自分には必要のないことだと思ってきた。


だから、今更そう言われても、どうすればいいのかわからないのだ。




「ほら、こっちこっち!」




トマに引っ張られるようにしていろいろな店を連れまわされ、トマに見繕われ何着か服を買った。
連れまわされ、ヘロヘロになった頃には両手に紙袋をたくさん下げていたのだった。




「こんなに買ってしまって・・・」

「いいじゃん、たまには!服だって、必要なものだし」




トマは楽しそうに笑った。



「とりあえず、なんか喉乾いた。どっか店はいろー」