ぺらぺらと本を捲っていく。
読みたいような、読みたくないような複雑な感情を抱きながらも、俺は知るべきだと読み始めていく。
そこには、これまでの魔王の所業と、勇者たちの奮闘の記録が記されていた。
アドルフに聞かされていた話とそれは同じだったが、アドルフの視点ではなく客観的に書かれたその内容は、酷く残酷で残忍な魔王の姿だった。
目を、背けたくなるような。
信じたくない、そんな感情に目を伏せたくなる。
「アドルフは、多少は和らげて教えてくれていたのだな」
それは情けだったのか。
なにも覚えてはいない、なにも知らない俺が胸を痛めないように。
馬鹿な奴め。
そしてその歴史が終わると、次の章では封印の仕方が詳しく描かれてあった。


