人間の棲む大陸から遠く離れた場所。 そこに、魔物たちの棲む大陸はあった。 そして、数千年の時を経て封印を解かれた魔物が一人――――― 運命の歯車を動かし始めたのだ。 「お久しぶりです。お迎えにあがりました」 畏まり頭を下げる黒ずくめの男。 目の前には幼げな姿の裸の少年。 男は彼を 「魔王サマ」 そう呼んだ。