「ねぇ!待って!」この時に、確かめなきゃ!
「拓海、来て。」私は、腕を掴んで、屋上に行った。
「高坂慧が言ってた事、全部本当なの?」
冷静さを保つ。
「莉子は、どう思う?」え?
「どう思うってどういう意味?」
「莉子は、その事が本当だと思うの?
ウソだと思うの?」
「私は・・・」どう思ってるんだろう。
ただ、確かめたくて。
「莉子は、本当だと思ってるんだね。そうだよ。本当だよ。慧が言ってた事。
俺は、莉子ん家目当てに、莉子と付き合った。
それが、真実だよ。」そんな!
「・・・」拓海が?
「じゃあ、私に言ってた言葉は?
くれた物は?全て、偽りだったの?」
「そうだね。結婚に持っていきたかったからね。甘い言葉は、ちょくちょく言っておかないととは、思ってたよ。」
「最低っ!!」私は、拓海にビンタした。