「じゃあ、どうしてそんな事を言ってたの?」
「それは、新田くんがいるからじゃない?
新田くんは、オーラがあるでしょ?
だから、彼女の莉子を傷つけたら、新田くんが黙ってないって思ってたから、そう
騒いでいたんじゃない?莉子様!とかきれい!とか。」そういう事。・・
「私、バカだ・・。何を浮かれたんだろう。」
涙が出てきそう。私は、教室から出て行った。
「ドンッ!」角で誰かとぶつかった。
「ごめんっ!・・」顔をあげると、ぶつかったのは拓海だった。
「・・・・」拓海は、無言で私の隣を通り抜ける。
体育祭と同じ感じ。
だけど、それよりももっと、冷たいオーラを放ってる。