「莉子―ーーー!!会いたかった!」
久々に学校に行くと、彩香が抱き着いてきた。
「で、誰?この人!」彩香が指さしたのは、高坂慧。
「あーこの人、大阪行った時に、知り合った人。」
「酷いなぁ!俺、莉子ちゃんの彼氏なのにぃ!」はぁ?
「いつから、あんたが私の彼氏になったのよ!!」ほんと、ウザい!
「あ、そっか!拓海が彼氏なんだよねぇ!
でも、その拓海は、莉子ちゃんの事が好きでは無かった!ははっ!政略結婚をさせようとする親も親だけど、それを受け入れた拓海だって、酷いよねぇ!
会社同士の交流目的に、彼女を利用した!って事なんだから!」
高坂慧は、皆に聞こえる声でしゃべった。