「今、確認する!」私は、電話をする。
『はい、莉子?どうしたの?』拓海の声だ。
「ねぇ、拓海ってお母さん亡くなった?」
『え?!いきなり、どうしたの?』
「なんとなく。」
『まぁ、亡くなったね。』
「それっていつ?」
『え?俺が留学中だけど。』嘘!
私は、携帯を落としてしまった。
『どうしたの?!莉子?!』
「・・・」声が出ない。
「ほらねぇ。言ったでしょ?拓海は、そういう男なんだよ。」高坂慧は、にやりと笑った。
「ブチッ!」そして、高坂慧は私の携帯を拾って、電話を強制的に切った。
「どうして?なんで?拓海は、そんな事しないって信じてるのに、信じきれない。・・・」
「莉子、慧くん。終わったよ。」お父様が来た。
「あ、はい。」どうしよう。
拓海の事で頭がいっぱい。