「なるほどね。」私は、全て拓海に話してしまった。
「・・・」私は、無言でいる。
「で、その子たちって誰?」誰って言われても。
「分からないよ。1年生だし。名前だって。」
「そっか。あ、莉子。俺は、絶対莉子を手放したりしないよ?
一般論は、恋愛より仕事で、仕事が成功してるなら、その仕事はもう二度と訪れない。
だけどね俺は、仕事より莉子だよ?
一度放してしまったら、もう莉子とはめぐり逢えないからね。
これは、一般論でもなんでもない。拓海論だから!」
拓海がにっこりと笑ってくれた。
「うん!」私は、一筋の涙を流しながらうなずいた。