「・・るせえ。」え?
「何?」
「うるせぇっつってんだよ!あーイラつく。もうどっか行けよ。」拓海は、イライラして頭をかきだした。
「・・・」私は、呆然として教室を出て行った。
「嫉妬で狂いそうなんだよ。」なんて、拓海がつぶやいたのも知らず。
「・・・」私は、唖然としたまま彩香たちのもとへ戻った。
「莉子?新田くんは?」彩香は、不思議そうに聞く。
「莉子?!どうしたの?」いつの間にか、涙が流れていた。
「あれ、・・」なんで泣いてるんだろう?理由なんか分かってる。拓海にあんなに怒鳴られて、あんな冷たい目で見下ろされたからだ。あんなの初めてだから。ショックだったんだ。