「何やってるの?!放課後、練習だって言ったでしょ!」私は、千尋くんに近寄る。
「俺は、いいよ。」いいよって。
「ダメ!チームワークを深める為にもする練習なんだから。」私は、千尋くんの腕を掴む。
「俺、顔見られたくない。走れば、髪の毛がなびいて顔が分かっちゃう。」え?
「じゃあ、本番はどうするの?」見られるもなにも、皆注目だよ?
「そん時は、休もうと思ってた。」はぁ?
「何よ、それ!ふざけてんの?!だったら、最初からリレーのメンバーにならなければいいでしょ?」
「どうせ、メンバーは速い順に決めるんだよ。そうなると、新田くんの次は俺だから。自動的に俺になったんだよ。」こうなったらあれしかない!