「本当は、耳でささやかれるの嬉しいでしょ?」また、耳でささやく!
「分かったから、あっち行って!」私は、女子サイドに行く。
「はいはい。」拓海もしぶしぶ、男子サイドに行く。
「ねぇ。彩香?」私たちは、100mを何本が泳いで自由時間になった。
「何?」
「千尋くんってさ、どういう人か知ってる?」小学6年の時転校してきて、全然知らないんだよね。
「知らないわよ。関わってないんだから。ていうか、あんたなんで松田くんの事、千尋くんって言ってるの?」え?
「だって、小学校の時は皆、呼び捨てだったでしょ?その延長線だよ。」そんな気にしてないけど。