「ぅぅう…」

爆発音に吹き飛ばされたみたいで、僕は目を閉じながら唸っている。

僕が行きたいのは未来なのに、まさかまさかの天国にでも来てしまったかも。


でも、もし天国なら会える人がいるかもしれない。

いや、じゃなくて!!

僕は、目を見開いたが辺りは真っ暗闇で、どこなんだかさっぱりわからない。


手をブンブン振ってみても、足をジタバタ動かしてみても何の手応えもない。

体全部を動かすしかないないと思い、僕は立ち上がると

ガン!

と頭を強打した。

「いってぇ…」

そうか、ここはおそらく長方形な形で天井は低い。

ん?
それって…?

僕は両手を広げる。

トンと、何かに当たる。

出口?ドア?戸?
開くのかな?

僕は、手を滑らす様に動かすと、それがのそりのそりと動く。

開いた先から、光が見える。

おぉ!出口!

僕は、滑らす手のスピードを速めた。


全てが開いた事を知らせる様に、それかガタンと鳴ってもう動かない。

僕は、辺りを見渡す。


えぇぇぇっと…。


どこだ?ここ?