「えっ、あ、そうだったんですね。私、てっきり変質者かと思って騒いで、ごめんなさい。あの、ホウキも当てたりして…」

女の子は、伏し目がちに言う。

「いや、君は悪くないよ。正当防衛だ。これが、僕の親戚の子でなかったら大変な事が起きたかもしれない。」

「先生…」


女の子の頬が少し赤みを帯びている。