しかもあたしは、今まで何1つヒナタに褒めてもらったことはなく、初めて褒められたことに喜びさえ感じていた。


でも、やっぱり何か企んでいるんじゃないかと思い、“どうしたの、具合でも悪い?”と返信した。

すると、“は?バカじゃねーの?”と速攻で返ってきた。


どうやら本気で“うまかった”と思ってくれていたらしい。



あたし自身 褒められたことが相当嬉しかったのか、翌日からお弁当作りの意欲が上がっていたのは墓場まで持っていくつもりだ。

絶対に誰にも言わない。



「唐揚げひとつもーらいっ」

「あ、ちょっと美樹!」

「いいじゃん!…っうま!」

「…うまいのなら許しましょう」


正直、自分の料理に自信がなかった。

だから美樹にこうやって感想をもらえたことは嬉しい。