キミと恋に落ちる可能性





なんて…今更遅いけど。


「はあ。わかった。基礎からやるぞ」

「どうぞよろしくお願いします」


今日ばかりはしかたない。

彼に頼る他ないのだから。



「…覚悟しとけよ」


声のトーンが変わり身震いを覚えて、チラリとヒナタの顔を伺うと口の端を天井へ向けていた。


なんて悪い顔だろう。





その日からあたしの『地獄の2週間』が始まった。





* * *



「うええ。死にそうー」

「大丈夫。生きてるから」


こっちは鬼の授業を受け死にそうだっていうのに、なんとも呑気な返事を返してきたのが美樹らしい。



「ヒナタってばスパルタすぎなんだよ。
今あたしが生きてるのが奇跡…」

「そんな大げさな」



いや大げさじゃないんだ、これが。