キミと恋に落ちる可能性





「…ヒナタ。あたしが朝苦手で弁当はいつもママが作ってるの知ってるでしょ?」


「知ってるけど」



ニヤリと笑う彼は確信犯だ。

悪魔め……。




あたしは早起きとかもう出来ないし、嫌だ。



そうだ。

他の人に頼もう。


クラスに1人や2人秀才な人がいるでしょ?



「やっぱりいいや。他の人に「キャンセル料は弁当2週間な」


「はあ?!」



キャンセル料ってなんなの…。

嘘でしょ?



「…わかった。ヒナタに頼む」

「そんな頼み方でいいの?」

「……よろしくお願い致します」



よろしい、と彼はまた口角を上げた。



彼は悪魔ではない。

大魔王だった。