キミと恋に落ちる可能性





* * *


「…は?」

「だから、あたしに勉強を教えて」



その夜、早速あたしはヒナタに頼んでいた。仕方なくだ、仕方なく。




「事情はさっき説明した通りで、なんとしてでも阻止したいの。お願い」



今回ばかりはと素直にぺこりと頭を下げた。


ヒナタはそれにとても驚いているようだった。


全く失礼なヤツだ。




「ふーん。ま、勉強ぐらいいいけど」


「え!本当に?!」



こんなに快く引き受けてくれるとは。

多少の条件は受け入れるつもりだったけど、それは無用だったかな?!


あはは、ラッキ…

「ただし!もしその賭けにお前が勝ったら、その報酬として俺に一週間弁当を作れ」

「…え」



待て待て待て。

コイツ、なんて言った?

弁当…?