健二くんと付き合い始めて数日が経った。
「美樹!今日も健二くんと帰るから!」
「…はいはーい」
放課後はいつも健二くんと帰る。
2人で帰る時間は健二くんが一生懸命話してくれて、時には愛情だって表現してくれるから楽しいし嬉しい。
でも、ふと沈黙になった時、息苦しさを感じるのは未だ続いていた。
だから沈黙は怖い。
何かに気づいてしまいそうで…。
なるべく間が空かないように、健二くんが黙ったら今度はあたしが話す。
「あそこのドーナツ屋、来週オープンなんだって」
「へぇ〜そうなんだ」
健二くんの指差す方向を追うと、そこはオシャレな雰囲気が漂うお店だった。
今度美樹と来ようかな、なんて薄っすら考えながらボーッと歩く。



