「ま、上手くいくとは思えないけどな。 さっき“わかんない!”とか叫んでただろ」 そう捨てゼリフを吐いて家に入っていくヒナタ。 その背中はやっぱり怒っている。 「え、ちょ、聞いてたの?」 健二くんと上手くいかないとかそんなことよりも、さっきの大きな独り言を聞かれたことが恥ずかしくて、あたしはもう家に入ってしまったヒナタに問いかける。 ヒナタはいつからここに立っていたのだろう。 その晩、そんなことをずっと考えながら眠りについた。