キミと恋に落ちる可能性




ってまたヒナタのこと考えてた!

やめやめ!!



あたしは顔を横にブンブン振って考えを断ち切って学校へ歩き出した。





* * *



それは昼休みのこと。



あたしと美樹は驚くべきほど仲良くなり、ずっと一緒にいるぐらい仲良くなった。



こんなに仲良くなる友達は初めてかも!!




「はーなのっ!ご飯食べよー」


「うん!」


お腹すいたねーなんて言いながらお弁当を広げようとしたときだった。



「佐藤 華乃さん、いらっしゃいますか?」



そんな声とともに聞こえる女子たちの歓声。



あ、油断していた。




あたしは美樹のことも忘れてガタッと席を立ち上がり、後ろの出入口から廊下に逃げようとした………





…………のだけど