「俺から離れるんじゃねえぞ、バーカ」 「離れないわ、バーカ」 でも、わかったよ。 あたしたちがこういう人とズレたカップルだとしても、それも"あたしたちらしく"ていいことなんだよね。 不安に思うことなんてないんだ。 ヒナタさえ信じていれば。 「ハナノ」 「うん?…んっ!!」 急に名前を呼ばれたかと思えば、あたしの口はヒナタによって塞がれていた。 だから、不意打ち右斜めパンチはやめてってば。 …別にそういうところも嫌いじゃないけどね。