「あたしは一緒に行かないからねーっ!」


ヒナタの部屋に向かって大声で叫んだ。


もちろんヒナタの返事はなく…



これ以上叫べば近所迷惑になるので、渋々窓を閉める。



そして窓越しにヒナタの部屋をキッと睨みつけ、勢いよくカーテンも閉めた。




ヒナタが高校でも人気なのは知ってる。


初日から一緒に登校なんかしてみたら…


ううっ!

考えただけでも鳥肌が立つ。




思えば中学のときもそうだった。

入学式早々、ヒナタと一緒に登校したから幼なじみだという噂が広まって、あたしに対する攻撃に繋がったんだ。


やっぱりダメ。


一緒に登校ダメ!反対!




明日は早く家を出てやろう。


あたしはそう決意したのだった。