それでも何とか起き上がると、布団をはいだのにぬくぬくと暖かいものに包まれていることに気づいた。
自分の体の方を見てみると、水着の上から紺色のぶかぶかでとてもサイズが大きいパーカーを羽織っている。
誰のだろう。
少し動けば、柔軟剤のいい香りがふわりと漂う。
ふと、ここはどこか気になって、周りを見渡してみれば、窓がありそこから赤く染まった海が見えた。
なんだ。まだ海の近くなんだ。
確か近くに病院なんてなかったし、救護室か何かだろうな。
ガラッ
と音がしてドアが開いたと思えば、入ってきたのは美樹だった。
「…はっ、はなのっ!目覚ましたんだね!良かった〜っ!!」
「うん。ごめんね、心配かけたみたいで」
美樹は目を真っ赤にしてうるうると涙を浮かべていた。



