ペットボトルを持ち
優さんへ渡そうと近寄る
キッチンの入り口で
壁に寄りかかっている
早く休ませようと思ったが
何故か私はそのまま優さんの胸の中にいた
『ゆ、ゆ、ゆう、さんっ!』
「今日、学校だろ?だから、充電」
そう言って腕の力だ少し強くなったが
やはり本調子じゃないことはわかる
そんな優さんを一人しておけない
『大丈夫です。今日は午前授業だし、選考してあるものじゃないから』
休む、なんて言ったら
優さんは無理にでも私を追い出すだろう
けど今は学校なんていい
優さんから離れるのは…
「…頼むから、マスクしてくれな」
あ、忘れてた
けど優さんは全く離してくれず
少しの時間だけ
優さんの腕の中にいた
あれだけ不安だった気持ちが
嘘のように綺麗さっぱり無くなっていた

