カタカタカタカタ…
自分の部屋に聞きなれない音で目が覚めた
ベットに背を向けて座る背中
声をかけなくてもわかる
ずっと、居てくれたことが嬉しい
優さんが何をしているか見えないけど
多分、仕事をしているんだと思う
私のために休んだのだろう
そんな優さんの背中を見ていたら
自然に手が動いた
「熱は?」
優さんの服を掴むと振り返り
私の首に手を当て確認している様子
朝より良くなっただろう体調
大丈夫だと告げるも
信用がないのか体温計を渡された
しかたがない、と受け取り脇にはめた
その時、初めて気がついた
自分がパジャマを着ている事
ブラジャーをしていない事に…
ちょっと待て、と昨日の事を思い出す
何度思い返しても
自分で着替えた記憶がない
ピピッと短いアラームが鳴り
体温計を取り出すと
私が見る前に優さんに取られてしまった

