「藍ちゃん、お疲れ様」
まさかの声に
携帯のボタンを押す親指が止まる
視線を携帯の画面から
声がする方へと向ける
そこには爽やかな笑顔で
やあ、という感じで片手を上げている
何故いる、と顔が引きつる
「ご飯、行こうか」
手を差し伸べてくる優さん
私はその手を無視する
『こんばんは、さようなら』
それだけ言って歩き出す
前の私なら喜んで
優さんと食事に行ったと思う
けど、前回の告白があまりにも衝撃すぎて、そして私が知っている優さんとかけ離れていたため
私の中で優さんは苦手な分類へと移動した
なぜそうなったのか、
それは表裏があり
あの言い方が私の苦手な上から目線
いわゆる、俺様だったからだ
年上だから、そうなっても仕方が無いのかもしれないが
私はそれがかなり苦手
そんな人を彼氏にしたいとは
これっぽっちも思わない

