あれはなんだったんだろう
幻聴?妄想?

いつも優しい口調で話しかけてくれる優さんには似つかわしくない
もし、仮に優さんが発した言葉だったとしたら…あれは告白?


いやいや、送ってもらった時間に
そんなそぶりは一切なかった
それに、好きだと言われてない
なら愛の告白とは違う?


…わからない



色々なことを考えてしまい
その夜は一睡も出来なかった
寝不足のまま、学校へ行く


「藍っ!」


教室に入るなり
陽菜が笑顔で手を振っている
あ、昨日と同じ服だ

もしかして?と思いながら
陽菜の隣へと座る



『おはよう、で?上手くいった?』


その言葉に顔を赤らめる陽菜
コクリと首を縦にふる
こんな陽菜、見たことない


『おめでとう』


陽菜は笑顔で笑ってくれた
いいなぁ、と思いながら
陽菜の話に耳を傾けた