やっていない
藍は妹だから欲情しない
それだけのことで
引っ掛かりが消えた
それからの俺と藍は順調だ
早く帰れそうな日や
次の日が休みの日は
藍の部屋へ行き
愛が作ってくれた夕食を食べ
時間が許す限り抱き合った
あの日、藍は寝ていて
殆ど俺の話を聞いていなかっただろう
けど、斗真さんの言葉で俺は決意した
藍を守りたい
「絢斗、不動産屋に知り合いいる?」
ちょっとした一休みの時間
仕事中に話す内容じゃないのはわかっていたが、時間が足りない
「不動産屋?なに、引っ越すの?…あれ?今のところ、まだ2年くらいしか住んでないだろ?」
よく覚えてるな、と思いながら
絢斗だけには本音を話した
恥ずかしい話だが、嘘をついたり
コソコソもしたくない
だって、絢斗がいなきゃ
藍には出会わなかったから…

