勘違いという恋の駆け引き



優の顔が見れなくて
謝ったままか頭を下げていたら
両肩を掴まれ強制的に顔を上げさせられた


「藍、真面目な話をする」


そう言った優の顔が
いつになく厳しい顔だ
真面目な話、それは絶対良い話ではない
そう思うと涙が出てくる

付き合ったばかりなのに、
私がよからぬ事を考えたせいで
こうも簡単に別れるのか…と


「絢斗の会社がまだ1年、これからどんどん忙しくなる。今も新店舗の事でゴタゴタしている…それに、藍はまだ短大生だ。正直、今…結婚なんて考えられない」


わ、わかってる…
わかってるけど、ハッキリ面と向かって言われたらショックだ
溜まっていた涙が次々に流れ出す
泣きたいわけじゃないのに、と
思っても、もうダメだ


「藍、よく聞いて」


これ以上、何を聞けばいいの?
辛いのは嫌だと思っても涙は止まらない
肩にあった優の手は
私の両頬を挟んでいた