勘違いという恋の駆け引き




「で?何を考えていたんだ?」



説教が終わると
優はじっと私の顔を見てきた
…うっ、言いにくいです

まさか優との将来を考えていた、
なんて口が裂けても言えない


『…うん、バイトのね、店長がーー』


店長の事を話した
幸せそうに見えた家庭だった
たまに来店していた店長の奥さんと娘さん
羨ましいと思っていたくらいなのに…
何が原因なのかは知らない
けど、こうして優と付き合うようになって、幸せを感じているけど
もしかしたら、突然別れる事になるかもしれない
明日なんて、わからないんだ



「それを考えていて、連絡するのを忘れていたのか?」


ごめんなさい、と頭を下げれば
はぁ、と深く重たいため息をつかれた
まだ付き合って浅いのに
そこまで考えていたなんて
きっと重たい女だって思われたに違いない