暗い夜道、アパートの前の街灯の下
誰かが立っているのに気がついた
誰?…こんな時間に…と
そういえば、この近辺に不審者が出たという話を小耳に挟んだのは今朝
まさか、と思い
掛けていた鞄を両手で握りしめ
走る態勢をとった
ダッシュしてアパートに入れば大丈夫
そう思ったらすぐ駆け出した
怖くてただ真っ直ぐ前だけを見ていたが
視界の端に黒い影が動いたのに気がついた
やだ、怖いっ!
『や、やだっ!!』
「何がやだだ!?」
その声に驚いて振り向いた
何故ここにいるのか、わからないけど
それは会いたくて、仕方がなかった人
「バイトが終わっている時間なのにメールもない。電話しても出ない!店に電話しても繋がらない、アパートに来てみたら、まだ帰っていないっ!どれだけ心配したと思っているんだっ!」
ご、ごめんなさい
部屋に入るとすぐに説教が始まった

