「よっし。さぁ脱出しよう!」

「あぁ。有理、ロック解除してくれ。」

今、私と優は都心にある《レインボータワー》
の最上階にいる。

もちろん、仕事のため。


「有理?ロック解除して?」

「証?どうかした?」

おかしい。

通信機から聞こえるのは、焦った2人の声。

「涼夏!!優斗!!ロックが解除できない。」

え・・・・・?

「どういうこと!?」

「それが、俺のパソコンに誰かが
 侵入しているんだ。」

「うそだろ!」

そんな・・・。

一体誰が。