すると、矢田亜美咲は指を指してきた。
「お前らが…お前らのせいだー!!
あああああああああああああ!!!!!」
矢田亜美咲はおかしくなっている。
精神的にもまいっているぽい。
「矢、田…さん……」
矢田亜美咲が指を指しているのは私じゃなく、矢田月音。
コイツ、何かやらかしたのか…?
「や、山田さん…。
ナースコールを!!」
矢田月音は自分が罵声を浴びさせられているのをお構い無しに私に言ってきた。
私はすぐさまナースコールを押し、看護師が駆けつけてきた。
腕から点滴をぶち抜いて、動ける範囲で暴れている。
『お前らのせいで…!』と何度も呟きながら…。
看護師さんが睡眠薬を飲ませたのか、嗅がせたのか…。
ようやく静かに眠った。
私達二人は看護師さんに事情聴取をされている。
「亜美咲さんは何であんなに暴れちゃったの?」
「『大丈夫?』って私が尋ねると…。
『お前らのせいだ…!』って…言って、…。
わ、私達二人を指差しながら。…」
違う。
「そう…だったのね……」
違う。
違う…。
違う…!!!
何言ってるんだ!?この女は!?

