「お前らにも死んでもらうよ」
畑中優希は静かに大粒の、真っ赤に染まった涙を流し始めた。
中西乃々華は怖くて顔を伏せている。
この二人、かなり馬鹿だ。
これだけ言っているのに、今までクラスメイトが死んでいることに私が関係しているの、気づかないなんて…。
まぁいいや。
そのほうが楽だし。
「泣きやめよ。
じゃあ、最後に言いたいことはない?」
「…今まで、皆を殺したんだっ……?」
さすが、中西乃々華の方が頭は切れる。
なんだ、分かってたんじゃん。
コクリと頷くと、「なんで、なんで」って嗚咽しはじめた。
「私のことさんざんいじめてきたくせに何言ってんだよ。どんだけ酷いことしたかわかってねーだろ!?
お前らは死んで償うべきだからな、死んでもらう。じゃあな」
「「イ、イヤーーーーー!!!!!」」
二人の叫び声と同時にスタンガンで眠らせた。
スタンガンでびびらないでよ。
でも今日は楽しかったな~。
かなり泣いてくれたし、ウフフフフ。
最高だ。
最期に、自殺のように手首を切って終了。
「あ、次行かなきゃ」
次は担任、笠原由美子だ。
あーあ、結局もう二時じゃん。
旦那居たら困るし…。