七月十三日、木曜日。

曇り、最高気温二十二度。

昨日の雨もあり、ジメジメしている。

今日も相変わらず警察やメディアがいた。

速報を見ていたが、女子高生四人が行方不明、としか載っていなかった。

おそらく今日から事情聴取が始まるだろう。

私は早退したから知らないことになっている。

だけど、その他のみんなは学校にいたから疑われるのは私。

どうなることやら。


教室に入ると、皆ザワザワしていた。

やはり、二日連続クラスメイトがいなくなるとこうなる。

矢田亜美咲は昨日よりもかなりぐったりしている。

完璧なルックスにクマが。


そして、先生が入ってきた。

「み、皆座って…」

隣には校長も。

事件として取り上げられるだろう。

だって一日目のあれはまるきり殺人だから。

二日目は自殺とも考えられるけど。

「昨日のお昼すぎからね、田口さん、藤川さん、渡辺さん、加藤さんが行方不明なの…」

先生が嗚咽し始めるから校長が話し始めた。

「だから、三限か四限までは事情聴取の時間とする。
この部屋は待機場所とする。読書や勉強、静かにして待っててくれ。
知ってる事があれば全て話してくれ。」

そう言うと二人はで先生の事情聴取があると言って別の教室に入った。

入れ違いで警察官三人が入ってきた。