先輩、わたしじゃダメですか?




「まず、基本事項ね。
サッカーは11人。ポジションは守備担当のディフェンダー、ハーフウェーライン付近で攻守に渡って動くミッドフィルダー、攻撃担当のフォワードの4つに分けられる。」


「うん」


「人数や配置はチームごとに違うし、プレーヤーの動きもチームの方針とか戦術によって異なるんだ。」



竹田くんは、テーブルの横に置いてある紙ナプキンにボールペンでフィールドを描いて説明してくれた。


細かいルールはちょっと難しかったけど
大まかなルールは理解できた。




「うわ〜ありがとう!」


「こんなんでわかった?」


「わかるよ〜すごいね竹田くん。」


「橘さんも、もっと自信持っていいと思うよ。マネージャーやる女子って大概先輩がカッコいいからとかそういう理由だけど、本屋でサッカーの雑誌探したり、オレの話真剣に聞いたくれたり…
なんか、橘さんならマネージャー務まると思う。」



「そっそうかな…」


「そーだよ」


「ありがとう…」



コップの中の氷が溶け始めたオレンジジュースを、一口飲み込んだ。


なんだか、照れた。